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詩の定本データーは定本伊東静雄全集 (昭和46年11月 人文書院)です。

処女詩集「わがひとに與ふる哀歌」

処女詩集「わがひとに与ふる哀歌
処女詩集
「わがひとに與ふる哀歌」
昭和10年10月刊行
伊東静雄の処女詩集 昭和10年10月刊行 表紙 青灰印刷のギリシャ彫刻「レダと白鳥」の浮彫。
写真は保田与重郎の選定と言われている。作品27篇 配列は製作年代によらず本人の独自の編纂になる。
萩原朔太郎は「日本に一人の詩人があることを知り、胸の踊るような強い悦びと希望をおぼえた」としるした。

・晴れた日に     ・曠野の歌        ・私は強ひられる
・氷れる谷間     ・新世界のキィノ-    ・田舎道にて
・真昼の休息     ・帰郷者 同反歌    ・冷たい場所で
・海水浴     ・わがひとに與ふる哀歌   ・静かなクセニエ
・咏唱        ・四月の風       ・即興
・秧鶏は飛ばずに全路を歩いて来る ・咏唱   ・有明海の思ひ出
・(読人不知)    ・かの微笑のひとを呼ばむ ・病院の患者の歌
・行って お前のその憂愁の深さのほどに ・河辺の歌  ・漂泊
・寧ろ彼らが私のけふの日を歌ふ ・鶯     ・(読人不知)

第二詩集「詩集夏花」

第二詩集「詩集夏花」
第二詩集「詩集夏花」
昭和15年3月刊行


昭和15年3月子文書房より刊行。伊東静雄が大変気に入った小型の詩集。
詩集名について「なつばなとは、お盆に仏の供養にそなえる花のことですよ」と富士正晴に語ったともいう。

・燕        ・砂の花       ・ 夢からさめて
・蜻蛉       ・夕の海       ・いかなれば
・決心       ・朝顔        ・八月の石にすがりて
・水中花      ・自然に、充分自然に ・夜の葦
・燈台の光を見つつ ・野分に寄す     ・若死
・沫雪       ・笑む稚児よ     ・早春
・孔雀の悲しみ   ・夏の嘆き      ・疾駆

  

第三詩集「春のいそぎ」

第三詩集「春のいそぎ」
第三詩集「春のいそぎ」
昭和18年9月刊行
昭和18年9月弘文堂より刊行 伊東静雄37歳 28篇収録。
「たが宿の春のいそぎかすみ売の重荷に添へし梅の一枝」の一首から「春のいそぎ」と題した。
戦後作者が「反響」を編むとき、戦争をうたった7篇の詩をのぞいているが、林富士馬の編では元版のままに収録された。

・わがうたさへや  ・かの旅      ・那智
・久住の歌     ・秋の海      ・述懐
・なれとわれ    ・海戦想望     ・つわものの祈
・送別       ・春の雪      ・大詔
・菊を想う     ・淀の河辺     ・九月七日・月明
・第一日      ・七月二日・初蝉  ・なかぞらのいづこより
・羨望       ・ 山村遊行     ・庭の蝉
・春浅き      ・百千の      ・わが家はいよいよ小さし
・夏の終      ・蛍        ・小曲
・誕生日の即興歌

第四詩集「反響」

第四詩集「反響」
第四詩集「反響」
昭和22年11月刊行
昭和22年11月創元社より刊行 巻頭の「小さい手帖」の見出しの元に、戦後になって書かれた10篇が収められ、他は在来の詩集からの抜粋である。
林富士馬の編では、上記の10篇と「夏花」期の作品で在来の詩集に収録されず「反響」に初めて収められた3篇とからなっている。
伊東静雄の生前の詩集は4冊である。

小さい手帖から
・野の夜       ・夕映       ・雲雀
・訪問者       ・詩作の後     ・中心に燃える
・夏の終り      ・帰路       ・路上
・都会の慰め     
凝視と陶酔
・早春        ・金星       ・そんなに凝視めるな

第五詩集「伊東静雄詩集」

第5詩集「伊東静雄詩集」
第五詩集「伊東静雄詩集」
昭和28年7月刊行
伊東静雄は昭和28年3月12日逝去した。同年7月桑原武夫、富士正晴共編による「伊東静雄詩集」が創元社より刊行された。
この詩集は生前に企画され作者自身の意見も充分に取り入れられている。これまでの作品に次の11篇が追加収録されている。

・明るいランプ     ・小さい手帖から     ・野の樫
・露骨な生活の間を   ・雷とひよつ子      ・子供の絵
・夜の停留所で     ・無題          ・寛恕の季節
・長い療養生活     ・倦んだ病人